マクロの基本設定
新しいマクロを作成し、名前を付けます。名前は具体的で分かりやすいものが良いでしょう。
例えば、「CustomizePrintPreview」という名前を使用します。
印刷エリアを指定する
印刷プレビューで表示するデータの範囲を指定するには、.PrintArea
プロパティを使用します。以下は、セル範囲を印刷エリアとして設定するコードの例です。
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Sub CustomizePrintPreview() With ActiveSheet.PageSetup ' 印刷エリアを指定(例:A1からE10まで) .PrintArea = "$A$1:$E$10" End With ' 印刷プレビューを表示 ActiveWindow.SelectedSheets.PrintPreview End Sub |
この例では、セルA1からE10までの範囲が印刷エリアとして指定されています。
必要に応じて、自分のデータ範囲に合わせて変更してください。
ページの設定
印刷プレビューで表示されるページの設定をカスタマイズします。以下は、ページの向き、余白、用紙サイズを設定するコードの例です。
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Sub CustomizePrintPreview() With ActiveSheet.PageSetup ' 印刷エリアを指定(例:A1からE10まで) .PrintArea = "$A$1:$E$10" ' ページの向きを横向きに設定 .Orientation = xlLandscape ' 上下左右の余白を設定(単位:インチ) .LeftMargin = 0.5 .RightMargin = 0.5 .TopMargin = 0.5 .BottomMargin = 0.5 ' 用紙サイズをA4に設定 .PaperSize = xlPaperA4 End With ' 印刷プレビューを表示 ActiveWindow.SelectedSheets.PrintPreview End Sub |
このコードでは、ページを横向きにし、上下左右の余白を0.5インチに設定し、用紙サイズをA4に設定しています。
これらの値を調整して、印刷レイアウトをカスタマイズできます。
その他の設定
さらに高度なカスタマイズも可能です。例えば、ヘッダーやフッターの設定、ページ番号の表示、印刷タイトルの指定などがあります。これらの設定を行うには、.Header
, .Footer
, .CenterHeader
, .CenterFooter
, .LeftHeader
, .LeftFooter
, .RightHeader
, .RightFooter
プロパティを使用します。
マクロの実行
作成したマクロを実行するには、Excelのメインウィンドウに戻り、「ALT + F8」を押してマクロダイアログボックスを開き、作成したマクロを選択して「実行」ボタンをクリックします。
サンプルコード
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Sub CustomizePrintPreview() ' アクティブなシートのページ設定を取得 Dim ws As Worksheet Set ws = ActiveSheet Dim ps As PageSetup Set ps = ws.PageSetup ' 印刷エリアを指定(例:A1からE10まで) ps.PrintArea = "$A$1:$E$10" ' ページの向きを横向きに設定 ps.Orientation = xlLandscape ' 上下左右の余白を設定(単位:インチ) ps.LeftMargin = 0.5 ps.RightMargin = 0.5 ps.TopMargin = 0.5 ps.BottomMargin = 0.5 ' 用紙サイズをA4に設定 ps.PaperSize = xlPaperA4 ' ヘッダーとフッターを設定 ps.CenterHeader = "Excel VBA印刷プレビューのカスタマイズ" ps.CenterFooter = "ページ &P / &N" ' ページ番号の位置を設定 ps.LeftHeader = "作成日: &D" ps.RightFooter = "印刷時刻: &T" ' ページ番号の表示設定 ps.CenterFooter = "ページ &P / &N" ' 1ページ目だけ罫線を追加 ps.FirstPageNumber = xlAutomatic ps.BlackAndWhite = False ' 印刷プレビューを表示 ActiveWindow.SelectedSheets.PrintPreview End Sub |
このコードでは、印刷エリア、ページの向き、余白、用紙サイズ、ヘッダーとフッター、ページ番号、罫線など、さまざまな印刷設定をカスタマイズできます。必要に応じてこれらの設定を調整し、自分のデータに合わせてマクロを実行してください。
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