VBAで使える定数の基礎知識と活用方法

定数って聞くと、ちょっと難しそう…と感じるかもしれませんね。
でも心配いりません!
定数の世界は、理解しやすく、そしてあなたのプログラミング生活をぐんと楽にしてくれる素晴らしいものなんです。

さあ、定数の基本から始めましょう

定数って、実はとってもシンプル。プログラムが実行されている間、ずっと変わらない値を保持してくれるんです。例えば、「円周率π」や「1年は12ヶ月」など、変わることのない真実を、プログラム内で名前をつけて保存しておくことができるのです。

定数を使うことには、たくさんのメリットがあります。
まず、プログラムがずっと読みやすくなります。数値「3.14」が何度も登場するコードと、「PI」が使われているコード、どちらが理解しやすいですか?
明らかに後者ですよね。また、何か値を変更する必要があったときにも、定数の定義を1箇所変更するだけで済むので、ミスのリスクもぐっと下がります。

ユーザー定義定数と組み込み定数、それぞれの魅力

ユーザー定義定数は、あなたが自由に作れる定数です。
プログラムの上部に「Const 私の誕生日 = “1月1日”」のように書くことで、プログラムのどこからでもその値を参照できるようになります。

組み込み定数は、プログラミング言語があらかじめ用意してくれている便利な定数です。
VBAであれば、「vbYes」や「vbNo」といった、メッセージボックスの結果を示す定数などがこれに当たります。
これらは、あなたが定義することなく、すぐに使い始めることができます。

ユーザー定義定数を上手に使ってみよう!

定数を定義するには、次のようにします。

例えば、円周率(π)を定数として定義する場合は次のようになります。

定数の使用例
例1: 計算で使用する
定数を計算式に使用することで、計算の意味を明確にします。

例2: 条件分岐で使用する
定数を使って条件分岐を行うことで、コードの意味がより明確になります。

この例では、MinimumOrderAmountという定数を使って注文金額に応じたメッセージを表示しています。

例3: ループで使用する
ループの回数を定数で制御することで、コードの意図を明確にします。

この例では、NumberOfTriesという定数を使ってループの回数を制御しています。

まとめ

ユーザー定義定数を使用することで、プログラムの意図が明確になり、後から見たときや他の人が見たときに理解しやすくなります。
また、値を一箇所で管理することで、変更が必要になった場合の手間を大幅に減らすことができます。
プログラミングにおいて、ユーザー定義定数を上手く活用して、より効率的で保守しやすいコードを書いていきましょう。

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